
10月21日、月曜日、高洲小学校児童育成クラブにおいて、「聴聴覚障がい者スポーツをもっと知ろう」ワークショップを行いました。
高洲小学校地区児童育成クラブの児童とスタッフ、30名のみなさんにご参加いただきました。
高洲小学校地区児童育成クラブが開催する、振替休日の体験イベントの一つとして行ったものです。
浦安市サッカー協会が、浦安市市民活動センターのつなぐプロジェクトに登録している、地域貢献活動の一つでもあります。

このプログラムは、オフィシャルパートナーであるバルドラール浦安と連携して、バルドラール浦安デフィオ監督兼選手の泉洋史さんに、リーダーをつとめていただきました。


今日のプログラムを説明しています。
泉さんは、デフィオのメンバーとコミュニケーションするときと同様、発話せずサイレントでプログラムが進行します。
今回の目標は、
・障がい、障がい者スポーツを知る。
・フットサルを通して違いや壁を超える工夫や挑戦を楽しむ。
・体験や気づきを日頃の生活に結びつける気付きを促す。
みんな「わかりました」のサインをしてくれたので、校庭に移動して、ワークショップがはじまります。


ウォーミングアップ、デフィオのみなさんがやっているのと同じ、二人で組んだストレッチにチャレンジします。
ペアが組めなかったり、やりかたがわからず、中にはけんかをしてしまう子もいましたが、周りを観てだんだんできるようになります。
相手にどうやってあわせるか、どうしたら一緒にアップができるか、というのもこのメニューの大事なところです。



ボールバリアおにごっこ、オレンジのビブスを持った人がおに、ビブスを持っていないひとを捕まえますが、ボールを持っている人を捕まえることができません。
これも初めはやり方がわからず、ずっとボールを持っていて誰にもパスしなかったり、近くにいるボールを持っている子にサインをだせず、おににつかまってしまったりでした。
でもだんだんに、アイコンタクトやジェスチャーをして、ラグビーのパスのように、ボールをもっていない人にボールが渡るようになりました。
自分以外のひとをどうやって助けるか、どうしたら自分が助けてもらえるか、わかったかな。


気持ちも身体もほぐれてきたので、いよいよフットサルのトレーニング開始です。
男女、学年ごちゃまぜで、4つのグループに分かれました。
4色のビブスを着て、泉さんが手にしたビブスを着ている子に手を挙げてもらっています。



サイレントシュート、声を出さずに仲間からパスをもらって、ディフェンスをかわしてシュートします。
普段サッカーをしていない子には少し難しいところもあるので、パスの距離を縮めたり、最初からゴール前にいてもOKにして、みんながゴールを決められるようにします。
アピールの方法は、手をひろげたり、ジャンプしたり、足をバタバタさせたり、それそれ自由にやってもらいました。



ゲームもサイレントで行います。
一人でドリブルして仲間にパスしなかったり、だれも受けられないようなロングボールを蹴ってしまうシーンもありますが、少しづつみんなでボールを触れるようになっていきました。



「最後は声を出してゲームをします」ここで今日初めて泉さんが声を出しました、でもあんまり驚いていませんね。
声を出すことで、これまでやった、相手をよく観たり、相手に合わせてプレーすることが、スムーズにできるようになるかな、
ゲーム前に作戦会議をします、「絶対勝つぞ、おー」というだけだったり、お絵描きをしている風なグループもありますが、これも自由にやってもらいます。



予定の90分をすこしオーバーして、今日のワークショップはお仕舞いです。
みんなに今日やったこと、できたこと、もっとやってみたいことを振り返ってもらいました。
ゲームが楽しかった、声を出せないとどうやって良いかわからず難しかった、ジェスチャーを工夫した、などなど自由に意見をだしてもらいました。
●バルドラール浦安デフィオ・泉さんからのコメントです。
聴覚障がい者スポーツをもっと知ろう!に参加してくれた皆さん楽しい時間をありがとうございます。
今回は、声出しなしのルールのもと、アイコンタクトやジェスチャーを使って「鬼ごっこ」「シュート」「試合」をしました。 きっと普段と違った初めての体験で戸惑ったり難しく感じたりする場面があったと思います。
その中で、工夫したり協力したりして課題解決していく楽しさに気づき、実践して欲しい!という願いで体験をさせて頂きました。
今回の気づきがスポーツの場面だけではなく、皆さんそれぞれの日常の中で出会う違いや壁に対して、前向きに工夫したり、仲間と協力して1人では出せない力を発揮したりするきっかけになれれば嬉しいです!
本日の為に準備、撤収作業までご協力頂いた浦安市サッカー協会様、高洲小学校地区児童育成クラブ様、本当にありがとうございました。
●高洲小学校地区児童育成クラブのスタッフの方からもコメントいただきました。
この度は子どもたちに貴重な体験をありがとうございました。
参加者はサッカー経験者が多かったですが、声出しなしルールが難しかったようです。
しかし、その難しさの中で、泉コーチの伝えたいことを理解しようとしたり、 ジェスチャーを使って伝えようとしたり、一生懸命やっていました。
フットサルだけでなく大切なことを感じ、学べたのではないかと思います。
これからの生活でも「アイコンタクト」をとりながら子どもたちと コミュニケーションをとっていきたいと思います!」
●浦安市サッカー協会からのコメントです。
高洲小学校地区児童育成クラブの児童とスタッフのみなさん、バルドラール浦安デフィオ泉さん、ありがとうございました。
浦安市サッカー協会では、私たちの約束に基づいて、だれもが、一緒に、サッカー・フットサルを楽しめる場をつくっていくことを大事にしています。
浦安市市民活動センターのつなぐプロジェクトにおいて、今回の「聴聴覚障がい者スポーツをもっと知ろう」をはじめ、サッカー・フットサルをだれでも一緒に楽しめるプログラムを提供しています。
https://shiminkc.wixsite.com/tsunagu-project/taiken
開催ご希望がありましたら、浦安市市民活動センターにお申込みいただくか、このページのお問い合わせにお願いいたします。