【協会】ミャンマーの子どもたちへのサッカー用品支援を行います。

浦安市サッカー協会では、3月17日に開催するまちづくりフェスタwithでの、歩くサッカー体験会において、同フェスタに参加するハートシップ・ミャンマー・ジャパン様からの依頼にもとづき、ミャンマーの子どもたちへのサッカー用品支援を行います。

ハートシップ・ミャンマー・ジャパンは、浦安市内にお住いの Lal Sawm Lian (通称 Sawmi=ソウミ、ミ ャンマー出身)さんと、同じく浦安市内のフリーランス通訳の原口ティナ倫子さん、フォトグラファー兼英語講師のジェイコブ・シアーさん(アメリカ出身)が、2021 年 2 月、ミャンマーの軍事クーデター後、ソウミさんの祖国であるミャンマーに「何かできないか?」とたちあげた、NPO グループです。

https://heartshipmyanmarjapan.org ハートシップ・ミャンマー・ジャパン ホームページ

Lal Swan Lian (通称Sawmi=ソウミ、ミャンマー出身)さんは、夫の仕事の関係で来日。
小学校になじめなかったお子さんが、浦安市内のサッカークラブ、FCギャルソン浦安に入会したことで、自分の居場所ができ、その後も高校、大学とサッカーを続けています。
弟もギャルソンに入会、ブリオベッカ浦安ジュニアユースを経て、現在は高校サッカー部で活動しています。
原口ティナ倫子さんのお子さんは入船少年サッカークラブ(現 新浦安ユナイテッド)に入会。
ボランティアコーチをされたお父さんと、お二人とも現在エンジョイリーガーとしてサッカーを続けています。

2021年2月のクーデター以後、ミャンマーは内戦状態が続いており、国軍による空爆や放火で家を失うなどして180万人以上が避難生活を送っています。
クーデターに反対してCDM=Civil Disobedience Movement=市民的不服従運動に参加する医師や教師らも、逮捕・拘束を避けるために逃げるしかなく、その結果、病院や学校が閉鎖されたままの地域が多くなっています。
物価上昇、食糧不足、都心部では停電、銀行の機能崩壊、失業者の増加などが人々の生活を苦しめています。
2023年秋ごろから、打倒国軍を掲げる反対勢力の攻撃が激しくなっており、軍事政権は徴兵制を導入すると発表したばかり。
チン州のHualngoram地域では国軍の基地が全て制圧され、自治に向けての動きが活発になっています。
内戦が続いている限り、国内の物流が滞る懸念がありますが、どんな状況でも人々は日々の生活を送るしかなく、日本からサッカー用品をはじめとする支援物資が届けば、困難な状況下でも笑顔と喜びをもたらすことができます。

https://heartshipmyanmarjapan.org/archives/tag/whats-happening-in-myanmar ミャンマーで起きていること。

チン州は、少数民族であるチン族が居住しているエリアです。
ミャンマーで一番貧しい地域のひとつとされ、支援活動を主に行っているHualngoram地域は、チン州の北東部、インドとの国境に位置しています。
Hualngoram地域には58の村があり、農業を営んでいますが、写真のように山間部で交通の便が悪いため、収入にはなりにくい状況です。
2021年のクーデター以後はミャンマー各地で内戦が続いており、国軍による空爆で住民が避難を余儀なくされることもあります。
インフラ整備の状況は村によって多少異なりますが、夜間の照明と電話機の充電は太陽光発電で賄われており、水道はないところが多いです。
生活用品を購入できるような店舗は村にはなく、バイクや車で離れた町まで行く必要があります。

https://heartshipmyanmarjapan.org/archives/2303 チン州サタウム村のレポート

ハートシップ・ミャンマー・ジャパンでは、コロナ禍後、物流再開を機に2023年8月に保管していたサッカー用品を船便で送ったところ、内戦の影響で5ヶ月以上かかりましたが、2024年1月に無事チン州の村に到着。
待ちわびていた子どもたちに笑顔を届けることができました。

https://heartshipmyanmarjapan.org/archives/category/reports サッカー用品寄贈レポート 

ミャンマーのサッカー始まりは1880年代、イギリス植民地時代にイギリス人から教わったサッカーがミャンマー全土に広がりました。

ボールさえあればできるので、現在でもスポーツと言えばサッカーです。

1920年代、日本の全国の学校で サッカーの技術を教えたミャンマー人Kyaw Dinも有名で、パスでつなぐサッカーを指導し、日本サッカーのスタイル確立に寄与した人物です。

https://www.jfa.jp/about_jfa/hall_of_fame/member/Kyaw_DIN.html 日本サッカー協会ホームページ 日本サッカー殿堂

浦安市では、小学校や市内の体育施設を使って、子どもたちが安全にサッカーを楽しむことができますが、世界には、サッカー施設はおろか、学校や病院などの施設も整備されていない、戦闘下で子どもたちが安全に遊ぶこともできない地区があります。
そういう現実を知っていただくことと、我々になにができるのか、そういうきっかけになればと思い、ハートシップ・ミャンマー・ジャパンと連携して、年2回程度、ミャンマーの子どもたちへのサッカー用品支援を行います。
ユニフォーム、シューズ、ボール、空気入れ、マーカーなど、使っていないサッカー用品があればぜひご提供ください。
シャツ・サッカーパンツ・ストッキングは洗濯済のもの、シューズは外側を拭いてください。子どもサイズがありがたいですが、大人サイズもあれば活用できますので、ご提供ください。
3月17日、日曜日、10時から16時、まちづくりフェスタwithのグランドでの歩くサッカー体験会で回収しますので、お持ちください。
また、同フェスタ内でハートシップ・ミャンマー・ジャパンの展示を301で行いますので、そちらもご覧ください。
併せて、サッカー用品をミャンマーに送る資金などの募金も301で受け付けています。

関連ニュース